【自己紹介シリーズ】夫が突然倒れました その日⑤

皆さんは、心臓マッサージしてくださいと聞いて、すぐに開始することができるだろうか?
私は遠い昔に自動車免許を取る際に習ったような、習わなかったような…そんな状態だ。

パニック倍増。
絶望が押し寄せる。

電話口「まず夫さんを仰向けにしてください」
私「(ああ、説明してくれるんだ…)はいっ!」

私は大のミステリー好きだが、数々の物語の中で”死体は重い”と読んだことがある。
まさにその通り。
意識のない人は、重い…重すぎて全然動かない。頭を枕から降ろすので精一杯だった。
夫が意識を失うとき、仰向け方向にやや向きを変えてくれていたので、
これは仰向けになったということにした。

次に乳首と乳首のちょうど真ん中を押すように言われた。
ここから、決死の心臓マッサージ5分間耐久が始まるのであった。
押す強さは、以前テレビで「あばら骨を折る勢いで」と聞いたことがあったので、
全力で押した。おそるべきは、その速さ。1分間に100回
電話口で速さを教えてくれる
「1,2,1,2,…この速さで、救急隊が到着するまで押し続けてください」

後日、看護師の友人が「私は心マはアンパンマンマーチに合わせて押してるよ!」と教えてくれました。
皆さんもぜひアンパンマンマーチを思い出してみてください。
結構速いんですよ。

 

公益財団法浜松修学舎高校 看護科 アンパンマンマーチで心臓マッサージ実習youtubeより引用