【自己紹介シリーズ】夫が突然倒れました その日⑦

そして、ついに我が家のチャイムが鳴る。

ピンポーーーーン

「待ってましたーーー!」

またしても、光の速さでインターホンにかぶりつく、

そしてまた絶望する。

うちのマンションはオートロック&エレベーターで昇ってこなければならない。

玄関のカギはかかったまま、夫は放置されたままにベッドに横たわっている。

人手が足りない…!

圧倒的、人手不足だ。
猫の手も借りたい、しかし当の猫はぐっすりすりすり。使えない…!

思わず夫に声をかける「すぐに戻るから、戻るからっーー!」
またしても、光の速さでオートロックをあけ、玄関の鍵をあけ、夫のもとに戻る。
体感時間 5秒
その時の私は、アドレナリンの分泌量もさることながら、ストレスももの凄く感じていて(それはそう)、

そこにきての心臓マッサージというハードトレーニング。
とっくの昔に、のどがカラカラなのだ。
この喉カラカラの原因がストレスだと分かったのはもっと後になってからなのだが。

カラカラはやばい。

なぜなら咳き込みそうになるからだ。そして私は咳き込むとほとんどの確率でついでに吐く。
非常にマズい…。先ほどから、すごーく咳き込みそうになっている。
今の私には水を飲む猶予はない。胸を押す手は止められない、しかし私のゲロにまみれた夫を救急隊に晒すわけにもいかない。

絶体絶命の大ピンチ…!!

頭をよぎったその時、ついに救急隊が我が家に到着したのであった。