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プロローグ

最速FIREを目指そうと思ったきっかけについて

  • 2023年2月28日

【自己紹介シリーズ】夫が突然倒れました その日⑪

病院を去る前に、夫に会わせて貰えた。 このとき義母は、本当に覚悟しなければならない状況なんだと悟ったと、後から聞いた。 コロナ渦の病院内で患者と会えるのは、この機会を逃したらもう会えないような重体な時だけだと知っていたからだ。 義母も震えていた。 ICUの病室は、ドラマで観たそれと同じだった。 ピッ […]

  • 2023年2月27日

【自己紹介シリーズ】夫が突然倒れました その日⑩

応急処置と一通りの検査を終え、ご両親が病院に着いた頃には日付が変わっていた。 医師から説明があった。 どうやら夫は、原因不明の心室細動を起こしたらしい。 わかっているのはそれだけ。 病院に着く頃には、心臓は鼓動を再開したが意識は戻っていない。 今は、人工呼吸器で息をしている。 どう質問したら良いのか […]

  • 2023年2月26日

【自己紹介シリーズ】夫が突然倒れました その日⑨

”ショックな出来事が訪れた時、人は自分を見つめる第二の自分を生み出す”という話を聞いたことがあった。 あの時の私は、そうだったのかもしれない。 恐怖で体が震え、119も思い出せないほどパニックなのに、 頭のどこかが冷静なのだ。 だから、救急車に乗り込むときも、家のカギやスマホを持って出てくることがで […]

  • 2023年2月25日

【自己紹介シリーズ】夫が突然倒れました その日⑧

そこからは、速かった。 光の速さで寝室までやってきた救急隊に、エセ心臓マッサージ師の私は弾き出され、すぐにプロの心臓マッサージが始まり、点滴、気管への挿管、AEDが行われた。 救急隊のその素早さ、張りのある声、十分な人手に、安堵を覚え泣きそうになった。 そんな適格な処置を見ながら、私は自分がゼーハー […]

  • 2023年2月24日

【自己紹介シリーズ】夫が突然倒れました その日⑦

そして、ついに我が家のチャイムが鳴る。 ピンポーーーーン 「待ってましたーーー!」 またしても、光の速さでインターホンにかぶりつく、 そしてまた絶望する。 うちのマンションはオートロック&エレベーターで昇ってこなければならない。 玄関のカギはかかったまま、夫は放置されたままにベッドに横たわっている。 […]

  • 2023年2月23日

【自己紹介シリーズ】夫が突然倒れました その日⑥

夫はベッドで斜め仰向け、私は心臓マッサージ初心者(知識はテレビ仕込み)という絶望的な状況で心臓マッサージは行われた。 2~3分経った頃だろうか、電話口から「速度が落ちています、もっと早くしてください」と喝が飛ぶ。 私は心臓マッサージを舐めていた。 1秒間に1回あばら骨が折れる勢いで腕を振り下ろし続け […]

  • 2023年2月22日

【自己紹介シリーズ】夫が突然倒れました その日⑤

皆さんは、心臓マッサージしてくださいと聞いて、すぐに開始することができるだろうか?私は遠い昔に自動車免許を取る際に習ったような、習わなかったような…そんな状態だ。 パニック倍増。絶望が押し寄せる。 電話口「まず夫さんを仰向けにしてください」私「(ああ、説明してくれるんだ…)はいっ!」 私は大のミステ […]

  • 2023年2月21日

【自己紹介シリーズ】夫が突然倒れました その日④

その頃の私のスマホは、少々不調気味で耳に当てて通話すると私の声が聞き取れないと言われることが多く、常時スピーカーで通話していた。 今にして思えば、最初からスピーカー通話にしておくことは本当によかった。 なぜなら、救急車を呼んだら終わりではなかったからだ。 ここからやることが山ほどあった。 電話を持っ […]

  • 2023年2月20日

【自己紹介シリーズ】夫が突然倒れました その日③

  電気をつけると、夫の表情がよく見えるようになった。どう見ても異常事態が起きている顔だった。 必死の形相。 おそらく息を吸っても吸っても苦しいのだろう。白目は充血し、息をしたいのと、私に話したいのと相まって、声にならない声で、息を吐くとき「うーゔー」とうなり声が出る。会話ができないことは […]