55歳からの資産形成(リスクをとり過ぎない投資術)

●こんな状況です● 補足

預金
すでに退職金を受け取られており、手元に3,000万円がある
年金
夫:会社員(勤続40年、年収400万円)、妻:専業主婦
この設定で年金額は算出しています。
お子さま
大学2年分の学費の支払残額220万円。学費以外の出費は、家計からなし。このあとは就職予定。

投資方針
①旅行や外食が気軽にできるような、いまを豊かにするお金を作りたい
②ご主人はご自身の年金で生涯、生活が可能。ただ、ご主人に先立たれた際の老後資金は不安があるため準備したい

 

もえ
ご質問者さまを55歳として、100歳になるまでの資産状況を考えていくぅう!

 

55歳からのの資産形成(リスクをとり過ぎない投資)

資産形成シミュレーション

まずは投資なしで、預金3,000万円で何歳まで生活できるのはシミュレーションします。

シミュレーション設定の補足

年金額
夫:会社員(勤続40年、年収400万円)、妻:専業主婦の場合の平均額を設定(加入年数によって相違あり)

年金の受給開始
ご夫婦ともに60歳から受給開始

生活費
生活はミニマムだと伺っているので、実際はもっと少ないと思いますが、厳しめな条件でシミュレーションしました。
58歳と59歳で金額が変わるのは、お子さんが就職しおウチを出られた際、2人暮らしになること想定。

住まい
住宅ローンはなし、維持管理費と固定資産税15万円/年、保険料10万円/10年

旅行費
これはお話を伺う中で、ご主人とご旅行されたりすることを大切にされたい方かなー?と思ったので出費に含めました。年間50万円の予算なら、かなり楽しめるんじゃないかな?(ドケチ目線なので適切な金額かわからん!w)

物価上昇率
日銀が目指す!と言っていた2%を設定

使ったシミュレーターはこれ!

無料のライフプランソフト Financial Teacher System

メールアドレスを登録するだけで、かなーーーり詳細なライフプランシミュレーションができる神サイト!

https://financial-teacher.net/info/introduction.htm

資産形成するならシミュレーションをしたほうがいい理由

将来に漠然とした不安がある方は、ぜひ一度やってみてほしい!

シミュレーションのいいところは、必要項目を埋めることで、現状の収入と支出がわかること。そして、将来どんな風に生きていきたいかを考えるきっかけになるってところです。

シミュレーションの設定がすべて埋められた時点で、十分に家計について把握できてるし、将来について考えられてるってこと。

 

猫に小判

そこまでできれば、ほとんど人生勝ったようなモンだねー

 

資産形成シミュレーションの結果

いまの預金額で、安心して生活ができそうな結果がでました。
文字が小さくてほぼ見えないと思うけど、すべての結果を載せておきます。

まずはキャッシュフロー表

つぎに現預金の推移(この表がマイナスだと資金が枯渇する)

収入と支出の内訳

最後は年毎の収支(赤字か黒字か)
年金の受給がはじまる前は学費の支払いもあるので、赤字が続くね。
なにも知らないと、この数年間は不安で仕方ないと思うけれど、資産形成シミュレーションをしておくことで、一時的な支出だとわかるから安心!

 

投資目的を明確にする!

 

今回は、預金3,000万円で100歳まで生きられることがわかったので、

投資方針は

①リスクを取り過ぎない(増やすことより減らないことを重視)
②配当金がでるものを組み入れ、いまの暮らしも豊かにする

この2点を意識して考えてみました。

投資金額は3,260万円!

いまある預金 +3,000万円

ご質問者さまが65歳まで働いた場合に投資できる金額
 年間100万円×10年間(勤続年数)= +1,000万円

生活防衛費(8か月分の生活費) ―120万円
 ※半年あれば良いとされていますが、収入が少ないので多めに設定

学費 ―220万円

ご質問者さまが60歳で年金を受け取るまでの期間は家計がマイナスになるため、直近で出ていく予定のあるお金として ―400万円

 

月4万円のおこづかい+リスク分散型

 

3,260万円を振り分けるとこんなかんじ。

1,000万円…S&P500インデックス投資信託
1,000万円…米国国債ETF TLT
460万円 …日本高配当株
800万円 …現金(円)

「これベストなんちゃう?!」と、小躍りしたポートフォリオ!(わたしもこれやろうと思ってる!)
カンタンに言うと、リスクを最小にしつつ攻めの姿勢もあり、かつ毎月4万円を配当金でいただく最強なスタイル!!

月4万円のおこづかい+リスク分散型の狙い

S&P500
利益はすべて再投資に回し利益を最大化させる←新NISA利用

TLT
利回り4.6%で、1,000万円投資した場合の配当金は37万円(/年)

日本高配当株
460万円を投資した場合、配当利回りを3%とすると年間13万8千円の配当金GET←新NISA利用

現金
800万円は利率のよいネット銀行へ預入れ(利率のよい銀行の筆頭はあおぞら銀行)

年間配当金→508,000円(毎月42,000円)

 

さらに深堀り!
S&P500とTLTの相性が抜群によく、暴落にも強いと言われている。
TLTはS&P500と反対の値動きをするため、一緒に運用するとリスクを下げる効果が期待できる。また、日本株や現金を4割持つことで、円高に振れた場合でも損しないようにしている。

米国株投資信託のおすすめ商品

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
S&P500インデックス投資信託

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の特徴
S&P500指数は米国の主要産業を代表する約500社で構成されており、中長期で経済成長が期待できます。S&P500は世界的にも知られている株価指数なので、値動きが理解しやすいインデックスファンドです。

分配金
なし

過去3年の年率リターン
+23.55%(過去5年だと+22.19%)

信託報酬
0.09372%

最近の成績のよさと破格の手数料料で人気の投資信託。
新NISAでも買えるので、アメリカの今後の成長を信じられる方におススメ!円建てなので、投資初心者にもぴったり☆

米国株のなかでもS&P500が最強だと思う一例を挙げると、時価総額です!(ほぼS&P500で占められている…)

構成バランスも非常によく、最近は情報系が伸びているため、情報技術が大きな割合を占めていますが、状況が変わればリバランスされて他のセクターの割合が大きくなります。

つぎは、具体的な組み入れ銘柄ですが、上位9社だけご紹介します。
S&P500のいい所は、時価総額加重で構成比を変えているので、リスク低減がされている投資信託といえるでしょう。

ぷち投資知識

長期投資を目的とする場合は、手数料にも気を配るといいです。
手数料は1%に満たない違いでも投資成績に大きく影響してきます!
ただでさえ、投資には高い税金(20%)や為替リスクがありますから、手数料は厳しく見ていく必要があります。

どうして全世界株式(オルカン)じゃないの?

私が米国株(S&P500)を推す理由は、

①トリニティ・スタディの研究結果がある
②手数料が安く長期投資に向く
③ワイも持ってる&今後も米国が世界の中心と思う

同じような投資商品で、全世界株式(オールカントリー)がありますが、トリニティ・スタディによると、全世界株式で試算した結果4%ルールが成立しない結果が出たため、今回はご紹介しませんでした。
(ただし、過去は未来を保証するものではないので、今後米国を超える国が現れれば、状況は一変すると思います)

米国国債ETFのオススメ商品

iシェアーズ米国国債20年(TLT)

経費率(信託報酬) 0.15%

売買手数料 0.45%(SBI証券の場合)←証券会社によって異なる

配当利回り 3.7%

トータルリターン 4.6%

配当回数 12回/年

※ドル建て債券のため、外国株式口座の開設が必要

手数料が安いので長期保有に向いている商品
・債券のため、毎月配当だがタコ足配当にならないので安心

iシェアーズ米国国債20年(TLT)概要

TLTは長期の米国債券20年超に投資するETF(上場投資信託)です。運用会社は米国ETFで有名なブラックロック社。同社の人気シリーズ「iシェアーズ」の長期債券ETFとして運用されています。

設定日は2002年、運用から20年ほど経過している米国ETFで純資産額は約3兆円以上にも上ります。米国長期国債ETFのなかでもトップクラスの純資産額がある銘柄です。

ベンチマークインデックスはバークレイズ・キャピタル米国国債(20年超)インデックス。残存期間20年以上の米ドル建て債券で99.99%が構成されています。

経費率は0.15%と短期国債ETF(AGG、BND)の0.04%と比べれば高めですが、100万円の運用でも年1,500円程度の経費です。

分配金(配当)は毎月支払われ、平均で年2.5~3%程度の利回りがあります。TLTは米国の長期国債ETFの代表的な銘柄の1つです。

 

iシェアーズ米国国債20年(TLT)の特徴

①S&P500と反対の値動きをするため、一緒に持つとリスク分散できる
②安定した利回りで毎月分配金がもらえる
③配当金だけでなく売買益(値上がり益)も狙える
④高格付けの米国債券で構成されているのでデフォルトのリスクが低い

1つずつ解説していく!

①S&P500と反対の値動きをするため、一緒に持つとリスク分散できる

上記はTLTとVOO(S&P500連動ETF)の値動きを比較したものです。

TLTは米長期債のみで構成された銘柄ですが、見事にS&P500と逆の動きをしています。2020年3月のコロナッショク時はVOOがマイナス35%の下落を記録したが、TLTは25%近い上昇を記録。2008年のリーマンショック時も同じように株式相場の下落と逆相関の動きをしています。

そのため、S&P500が値探りすれば、TLTが値上がりするので、株価の暴落した場面でも資産が激減することを防げます(債券が暴落し際は株価が上がるので、どちらに転んでも資産の目減りを防ぐことができます)

②安定した利回りで毎月分配金がもらえる

投資効率を最大化したい人には向きませんが、資産を取り崩すことに抵抗があるなーという方にはぴったりな毎月お小遣い制(毎月配当)のETFです!国債なので、タコ足配当にならない仕組みなことも安心な点です。

③配当金だけでなく売買益(値上がり益)も狙える

株式のように値上がりしたタイミングで売ることもできます。いま、債券の売買益(値上がり益)を狙った投資も流行っているみたいですよ☆(とはいえ、債券ですので株式ほどの暴騰はありません)

分配金を再投資した場合のパフォーマンス↓(右肩あがり)

④高格付けの米国債券で構成されているのでデフォルトのリスクが低い

TLTはほぼすべてが米国財務省証券(米国債)で構成されています。残存期間は20年超となっており、信用格付けはAAA(最高ランク)です。債券ETFの銘柄によっては、信用格付けの低い社債やその他債券を組み込んでいるものもありますが、TLTは純粋に米国長期国債に投資する銘柄です。

TLTってどこで買えるの?

TLTの取り扱いのあるネット証券のなかでも、私がおススメしたいのはSBI証券です(自分が使っているから)

SBI証券は大手ならではの充実したサービスが特徴。米国株式は6,000銘柄を取り揃え、円貨決済・外貨決済にも対応しています。約定金額×0.495%(税込)の取引手数料はかかりますが、大手証券会社で安心して債券投資をしたいという方はSBI証券がおすすめ。

取引ツールにも注力しており高機能なPC版ツールとスマホアプリが利用できます。その他にも米国貸株サービスや外貨入出金サービスなど大手ならではのサービスが大きな魅力です。

金利の高いネットバンク

 

現金を25%程度もつポートフォリオなので、できれば金利が高い銀行に置いておくのがいいと思います。
現時点(2024年4月)では普通預金はあおぞら銀行の0.2%が一番いいみたいです。

あおぞら銀行は、経営がやや怪しい雰囲気を醸し出していますが、会社のお金と預金は分けて管理されていますし、法律で1,000万円までの現金は補償されるので、心配する必要はありません(それでも気になる人は、メガバンクに入れておいていいと思います)

定期預金だと、金利はよくなりますが一定期間使うことができなくなりますので、普通預金に置いておく方がいいのかなと思います。

トリニティ・スタディに忠実型

3,260万円を振り分けるとこんなかんじ。

1,630万円…S&P500インデックス投資信託←新NISA活用
1,630万円…米国社債ETF LQD

株式よりも値動きのおとなしい社債をポートフォリオに組み入れることで、リスク低減効果があります。
LQDは毎月配当があるので、いまを豊かにしたい人にぴったり☆(ただし、配当金を受け取ることで毎回、配当金に課税されるため投資効率は下がります)

トリニティ・スタディは米国での研究結果なので、日本で暮らす私たちはカントリーリスクに注意!(円安のときに買って円高に振れたら、アメリカではプラスになっても私たちはマイナス…ってことはある)

ご質問者さまは、4%も取り崩す必要もさそうなので、取り崩し額を減らして2.5%ずつ取り崩していけば、為替差損も税金も乗り越えていけそうな気もする…!

米国社債ETFのおススメ商品

 

iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF(LQD)

売買手数料 0.45%(SBI証券の場合)←証券会社によって異なる

経費率(信託報酬) 0.15%

配当利回り 3~4%

配当回数 12回/年

トータルリターン 設定来トータルリターン(分配金+含み益)年率5.74%

 

LQDの特徴

①2,000以上の社債に投資できる
②約3.8兆円の規模を誇る伝統的人気ファンド
③安定したトータルリターン(4~6%程度)
④高い分配金利回り(3~4%程度)
⑤リーマンショック時でさえ最大15%しか下げなかった下落耐性(株式は50%以上下落)

社債とは、企業が発行している債券のことです(国が発行しているものを国債といいます)
国債との違いは、株式の動きに連動しがちだということです。なので、TLTほど株式と反対の値動きをしないため、TLTよりは暴落への備えという意味でのリスク対策にはなりません

 

①2,000以上の社債に投資できる
社債は、その会社が倒産したら紙切れになってしまいます。
そのため数社の債券を持つ…というのは、極めてリスクの高い投資といえます(これは株式投資と同じですね)
そこで利用したいのが「債券ETF」です。
LQDは約2,000社の社債に分散投資しているのでリスク分散が十分できています。また保有社債の整理整頓(リバランス)もやってもらえるので、ほったらかし投資ができます。
また、LQDは高格付け社債のみを取り扱っているので、デフォルト(倒産して債券が無価値になること)になる確率が低いです。

LQDでは格付けBBB(トリプルビー)以上の社債のみで構成している

こちらは構成銘柄の一部↓

②約3.8兆円の規模を誇る伝統的人気ファンド
規模が大きいということは、売買しやすい環境にあるということなので、株式も、社債も国債も、規模の大きいところで取引きするのがおススメです。

③安定したトータルリターン(4~6%程度)
株式のように値上がりしたタイミングで売ることもできます。
いま、この債券の売買益(値上がり益)を狙った投資も流行っているみたいですよ☆(とはいえ、債券ですので株式ほどの暴騰はありません)

④高い分配金利回り(3~4%程度)
毎月分配なので安定した不労所得を得たい人にはぴったり☆
1,000万円投資すれば毎月3万円くらいはおこづかいとしてもらえる計算になります(為替差益損、税金を除く)

過去の配当履歴

⑤リーマンショック時でさえ最大15%しか下げなかった下落耐性(株式は50%以上下落)
株価と同じような値動きになるとはいえ、債券なので暴落時のセーフティネットになるようです。

GPIFパクリ型

3,260万円を振り分けるとこんなかんじ。

815万円…S&P500インデックス投資信託 ←新NISA利用
815万円…米国国債ETF(TLT)
815万円…日本高配当株 ←新NISA利用
815万円…現金(円)

おすすめのポートフォリオの配分を均等にしたバージョン!

GPIFの正式名称は「年金積立金管理運用独立行政法人」といい、将来、私たちが年金を受け取れるように、いま私たちから徴収した年金を運用で増やしている法人です!

じつは最近、GPIFのポートフォリオが最強なんじゃーないかって、ちょっと騒がれているの。

これが実際のGPIFのポートフォリオ↓

リーマンショックも、コロナショックも駆け抜けてきた、こちらのポートフォリオの実績ってすごいよですよね?!
だったら、マネしたらいいじゃ~ん!と思って採用してみました。とにかく日本で実績があるってところが心強いよねぇ。この割合にしても、配当金は出るから毎月のおこづかいもGET可能!

おすすめと比べると、日本と米国の比率が半々になっているので、資産を増やすという観点では弱いかなぁ。でも、将来円高に振れたときは強いですよね。

日本の高配当株

利回り3%以上の優良企業に投資することで、配当金と売買益(値上がり益)を狙います。

個別株のよさは、自分で株を選定して買うことで「投資やってる~!」感を味わえますので、投資欲があって銘柄選定に時間を割ける方は、一度トライしてみてはいかがでしょうか?

リスク分散の理論でいうと、セクターを分けて大体10社以上に分散投資するとリスクはある程度低くなるそうです。

高配当株を買う時の注意点

①配当利回りだけで決めてはいけない
②企業分析を必ずやろう
③たまには株価や利回りをチェック

①配当利回りだけで決めてはいけない
配当利回りがやたら高い企業がありますが、ほとんどが投資家を集めるためのオトリです。基準は利回り3~5%を設定している株を選ぶほうが安全です。

②企業分析を必ずやろう
高配当株は配当金の払い出しが1~2回/年で行われるため長期保有することを前提としますので、数年後に倒産したり減配(配当金が減る)するような株は避けた方がいいです。
そのため、チャート分析よりも企業分析を行う方がいいみたいです(ここは私もまだ勉強中です!)

③たまには株価や利回りをチェック
ほったらかし投資できないのが、個別株の宿命…。投資信託やETFとちがって誰もリバランスしてくれないので、自分でリバランスする必要があります
チャックしたいポイントは、減配されていないか、株価が急落していないか、倒産しそうな財務状況ではないか、定期的に確認しときには保有株を売り、新しい株を買うこともしましょう。

ただ、高配当株を自分で買うのは、けっこう知識や手間が必要。
もっと手軽にほったらかし投資で運用したい人には…

日本の高配当株投資信託

SBI日本シリーズ 日本高配当株式(分配)

配当利回り 4.57%

信託報酬 0.099%

配当 4回/年

新NISA 成長投資枠で利用可

2024年1月に誕生したばかりの投資信託なので、過去の実績もなく、規模もまだまだ小さいけれど、人気のある投資信託です。

日本の国債が入っていない理由

日本の国債をポートフォリオに入れない理由は、利回りの低さ
コチラの表をご覧ください。

出展:楽天証券HP

日本10年国債利回り        0.860%(1,000万円投資すると年間86,000円のプラス)
※償還期限まで持つことが条件となります(償還まで持たないと満額での受け取りができないため配当利回りは下がる)

この利回りの低さと債券のリスクを天秤にかけた結果「あおぞら銀行に預けよう!」にいたりました。
※個人の感想なので、日本国債が絶対ダメ!な商品ではありません。

コラム:円を持つという意味

日本では「円」を使ってモノやサービスが買える…という理由だけで、円を持ちます。
円は年々その価値を落としており、今やトルコリラ、アルゼンチン・ペソと同価値だとドイツ銀行が指摘したという報道もありました。本来であれば、価値が下がる見込みのあるものは持たない方がいいです。しかしながら、米ドルを持っていでも日本で使うことはできません。ですから、日本円を持ちます。
当たり前のことを言っているように感じるかもしれませんが「円の価値は下がり続けている」といことを頭の片隅において、どのくらい円を持っているのが最適なのかを考えるといいと思います。

国力が弱くなる=円の価値が下がる(円安になる)=輸入品が高くなる=物価上昇

輸入大国に住むわたしたちは、円だけ持っていたら、物価高に負けてしまうということです。

まとめ

現役世代とは異なり、収入が一定減っていくという局面では、債券を組み入れたり、現金比率をあげるなど守りの投資の必要性がわかりましたね!
守りの投資…というと、あまりお金が増えないイメージもありますが、じつはめちゃくちゃ勝ち筋のある投資手法だということがわかりました。

まず、大前提としてすべてのポートフォリオは、一度作ったら終わりではなく、定期的にこの割合が崩れていないかを確認する必要がある。ということです。

とくに株式は、上がる時はとどんどん増えるので、株式の比率が大きいなと思ったら、売って債券を買う(もしくは日本円で預金する)という調整が必要になります(これを「リバランス」といいます)

ここが重要なんですが、株価が上がっているときって、債券は下がってるんですよ。つまり、リバランスすることで、投資のテッパン「底値で買って高値で売る」の動きができるんです!

この買い方ができれば、投資の勝者!
そのため、今回ご紹介しポートフォリオは、様々な人に有効な手法といえるでしょう。

※確立は低いですが、株も債券も下がってしまったときは、リバランスはストップ!現金が必要なときは日本円の預金で補って、時期をまつのがよいと思います。

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